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皆さんお元気ですか?

皆さん暑い日が続きますがいかがお過ごしですか?
ということですが今日練習があった訳ではないのですが書き込んでみました。

なぜかって?

HPを見たらとっても面白いことが書いてあったのでこちらにも書き込もうと思いまして・・・。

一応本家のホームページもご覧くださいね。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

ではこちらに同じ内容を。

6/19(土)第22回ティアラ定期演奏会にご出演いただく、三ツ橋敬子さんよりエッセー風のメッセージをいただきました。


 生まれ育った場所―それは世界中どこにいても、誰にとってもかけがえのない大切な場所なのだと思う。そこにはたくさんの思い出がちりばめられていて(思い出というには取るに足りないささやかな記憶のかけらだったりもするけれど)、ふとしたことをきっかけに、まるで自分自身の軌跡を振り返るようにとても鮮明によみがえるのだ。

 3歳前に江東区北砂から東砂に移って以来、ウィーンに留学するまで引っ越しも一人暮らしもしたことのなかった私は、生まれたときからずっといわゆる「砂町っ子」として育った。

 中川のすぐそばの、水辺ならではのときどき潮の香りの混ざる風。春には桜のトンネル、初夏には緑の生い茂る仙台堀川公園。幼いころの夏の定番じゃぶじゃぶ池。よく遊んだ、自然の溢れる家の近所の公園―いつ帰っても、その場所に立つとよみがえる不思議な懐かしさ。そしてそれは、たとえその場所に居なくても感じることができる記憶として、私のなかに刻み込まれている。

 今いる場所と懐かしい場所を繋ぐきっかけなんて、本当に些細なものだ。水の都ヴェネツィアの、運河の水の匂いと潮の香りの混じり合った風の香り。ミラノの郊外ティチーノ川の、草の生い茂る川べりの風景。バス停の脇の小さな公園に咲くシロツメクサ―どんなに小さなことでも、私にとっては記憶を呼び覚ます「魔法」で、それにかかった私はいつも、時間と空間が交錯するような不思議な感覚に襲われる。

 不思議な感覚と言えば。幼稚園のクリスマス祝会やピアノの発表会で何度も上った江東公会堂(現ティアラこうとう)の舞台で、東京シティ・フィルの皆さんと一緒に演奏するということには、何か大切な巡りあわせを感じる。同じ空間に時間を経て戻るとき、そしてそこが自分の生まれ育った場所であるという格別さが加わって、きっと何か素敵なことが起こると信じている。

 今回の演奏会では、同じ江東区出身の小野明子さんとの初共演も特別な巡りあわせだ。同年代の私たちは、江東区に住んでいたころはお互い全く何も知らない存在だったわけだが(実際小野さんは12歳で単身イギリス留学をしている)、時を経て今回の共演のために会ったときには、意外な共通点に驚いた。彼女も私も、数年の前後はあるが同じウィーン国立音楽大学に籍を置いていたし、私のイタリアでの仕事仲間の一人は彼女と同門生だった。イギリスとイタリアという離れた所からお互いの故郷に帰ってきて、会ってみたら思ってもいなかったリンクがあった―この巡り合わせは、とても嬉しいものだった。

 音楽の美しいところはその場で消えてしまう儚さだ、とは誰のことばだっただろう。その一期一会な瞬間に、たくさんの巡りあわせが重なって生み出される音。その日、その場所でしか経験することのできないスペシャリティを、ぜひ多くの皆様に味わっていただければ、と心から願う。そしてそのかけらが、何かの思いの片隅に佇むことがあれば、きっとまた、新しい巡りあわせのきっかけとなるように・・・



指揮者・三ツ橋敬子

指揮者・三ツ橋敬子さん

19日是非ご来場くださいませ。

mocchie
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