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オケピット

皆さまこんばんは。ただ今深夜。いろいろな心配事が気になりなかなか眠れないでいるkassanでございます。

暗いこと書いてもしかたないので気を取り直してきょうはオケピットのお話を少しいたしましょう。
今やっているバーミンガムロイヤルバレエの仕事ももちろんピット。
昔はステージの上のコンサートと比べると日陰みたいなイメージがありました。むか~し、私が社会人になって間もない頃、ウィーンの国立歌劇場の引越し公演があり行ってきました。
多分、海外の有名歌劇場が大道具やオケもまるごとというのは日本初だったと思います。

公演初日は超豪華メンバーによるフィガロ。指揮はあのカールベーム。
歳がばれるって感じですね。
後にウィーンに行って、あんな豪華なメンバーのオペラはまずない、ということがよくわかりました。バブルな時代だったんですねー。

演奏はもちろん素晴らしいものでしたが印象的だったのは始まる前。
並みいる指揮者の中でも超巨匠のカールベーム。
あんなお方が舞台の下の暗く埃っぽいところで…、と思ったものです。

もちろん今はそんなこと感じないです。カラヤンだってクライバーだってピットは当たり前の場所ですものね。

さてそのベームですが高齢のため、足元が不安定でピットの端から中央の指揮台まで普通の人の三倍くらいの時間をかけてヨロヨロと行くのです。
生ベームを見ただけで興奮していた観客はそのヨロヨロの長い時間ですっかり狂乱状態。演奏が始まる前から、大新興宗教の教祖さまにお会いできたんだ~!みたいなすごい空気。ベームもお辞儀しないて手を振っただけだったと記憶してます。
お正月の一般参賀と似た感じでした。
私にとっても最初で最後の生ベームでした。懐かしいです。
さて、それからの自分は長ーいピット生活を過ごしてきたわけですが、バレエでもオペラでもピットがイヤだ思ったことはありません。
でも埃っぽいのはそうだし、途中でドライアイスの煙が大量に流れてきたり物が落ちてきたり大変な部分はあります。
きのうもドライアイス攻撃を受けなからがんばってきました。
幕間の休憩。何人かはピットに居残り練習などしたりしてるのですが、ピットを覗きにくるお客さまがけっこういらっしゃいます。特にきのうのようなバレエは小さいお子さんも多く熱心にいろんな楽器を見ています。
そんな時、僕は自分が動物園の動物みたいな感覚になります。

 by kassan






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