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第267回定期演奏会に寄せて

第267回定期演奏会でシベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾いてくださる、パリ管・副コンサートマスターの千々岩 英一さんが、演奏会に寄せてコメントを書いてくださいました。
シティ・フィルのHPに記載されている文を、こちらにも転記させていただきます。



演奏会に寄せて~千々岩 英一

 シベリウスと宮沢賢治。同時代を生きた二人の芸術家の類似性について作曲家の吉松隆さんが書かれた文章を、 読んだことがあります。 吉松さんは、シベリウスが題材に用いた北欧神話と賢治のファンタジーに多くの共通点を見出し、 「共に北の辺境に生まれ育ち、一種の土俗的かつ民族主義的テイストを基盤に作品を紡いだ」と 書いておられます。

 ヴァイオリン協奏曲を賢治の作品に無理やり例えれば、吉松さんのおっしゃるとおり、 童話「セロ弾きのゴーシュ」でしょうか。 若いときにプロのヴァイオリニストを目指していたシベリウスと、音楽団員ゴーシュが繋がるわけです。 私も、ゴーシュが弾く架空の作品「印度の虎狩」は、シベリウス第一楽章の荒々しい終結部に似合うと思います。

 協奏曲は、シベリウスが真に独創的な作風を突き詰める前の、後期ロマン派的な雄弁なスタイルで書かれています。 独白的な性格のヴァイオリン独奏部と、火山の溶岩のように燃える総奏部の対比が著しい第一楽章、 続く第二楽章で独奏とオーケストラが歩み寄って一体となり、最終楽章は、共に燃え尽きるまで繰り広げる民俗舞曲、いわば「死の舞踏」。 オーケストラプレイヤーとして、何度伴奏しても喜びが尽きない数少ない協奏曲のひとつです。 私にとってこの曲の最も感動的な場面は第一楽章第二主題回帰前のトゥッティ部分にあり、 宮本文昭監督率いるシティフィルがその高まりをどう表現してくださるか、共演を今から楽しみにしています。

2013年1月、雪のパリにて
千々岩 英一


「雪のパリにて」・・・なんてカッコイー^^*
千々岩さんは2007年にベルクのヴァイオリン協奏曲(阪哲朗指揮)、2008年にエルガーのヴァイオリン協奏曲(飯守泰次郎指揮)を弾いてくださり、今回が3回目。久々の共演です。いつも温かく深い音色で千々岩ワールドを奏でてくださいます。どんなシベリウスかなぁ!わくわくします。

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